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棟方志功の板画作品には裏彩色が施された色鮮やかなものも数多くありますが、棟方が「絶対の板画」として探求し続けたのは墨一色で摺られた板画でした。
板画を制作し始めてまもなく、「白黒絶対な所以から生まれて来る多色感を本体とした無妙の色彩」を見出した棟方は、白と黒だけで表現された力強く美しい、「呼吸しているような姿」の板画をめざして作品を制作しました。
板画作品のなかから墨一色で摺られた作品を中心に展示し、棟方の追求した白と黒の表現について紹介します。
また、白黒の板画の世界とは対照的に濃い原色を用いて描かれた初期から晩年までの油絵なども展示し、棟方の幅広い芸業をご覧いただきます。
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額に星をつけた丸い顔に大きな目と小さな口、そしてふくよかな身体をした独特の裸婦像を棟方は数多く描いています。
人物はもちろん、仏を描いたものまで、その多くが女性の姿で描かれています。後年には、円の中に首から上を大きく描いた「円窓大首絵」とよばれる華やかな美人画も確立しました。
板画《運命頌》、《湧然する女者達々》、《門世の柵》など、さまざまな主題がこめられた棟方の女人図を紹介します。
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棟方志功は昭和11年、板画《大和し美し》を国画会に発表し、柳宗悦を初めとする民藝運動の指導者達に見出されました。
一方、相馬貞三(1908年〜1989年)は、柳宗悦が昭和2年に著した「工藝の道」に感動し、その思想に共鳴した芹沢_介等とともに柳の門下となります。
互いに民藝運動にかかわり、また、郷里を同じくする二人が親交を深くし、その語らいの中から生まれた作品、相馬貞三のために描いた作品など数多くの作品が制作されました。
相馬貞三生誕100年を記念して、棟方志功と相馬貞三との民藝を通じての深いかかわりから生まれた作品を紹介します。
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多くの文人たちと交流があった棟方には文学を題材とした作品が数多くあります。棟方は、詩や和歌などの作品を板画にするとき、その作品のもっている力を自分の板画の中に取り入れたいという思いで制作するのだと語っています。
佐藤一英の詩を板画にした《空海頌》、上田秋成の『雨月物語』の一編より《夢応の鯉魚》など、文学をもとにした作品を展示します。
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